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【ネタバレ有★2】映画「神さまの言うとおり」一方的に繰り広げられるただのデスゲーム

 

福士君が主演の映画『旅猫リポート』が10月26日 (金)に公開されるということで、福士君主演の映画を何本か観てみました。

今回は2014年公開の『神さまの言うとおり』をご紹介。

神さまの言うとおりの基本情報

あらすじ

高畑瞬は、退屈な日常にうんざりしている高校生。ところがある日学校に現れた「ダルマ」が、命を賭けたゲームの始まりを告げる。【第1のゲーム】始まりのゲームは、動くと首が吹っ飛ぶ「ダルマさんが転んだ」。瞬はクラスで唯一生き残り、教室を脱出。幼馴染・秋元いちかと共に体育館に向かう。【第2のゲーム】他の生き残りも集まる体育館に、「巨大招き猫」が出現。瞬といちかは協力し、その首輪にあるバスケットゴールにシュートすべく、招き猫の襲撃をかわしながら挑む。最終的にシュートしたのは、人を殺すことも厭わない狂暴問題児・天谷武だった。そのころ世間では、世界中で発生しているこのゲームが報道され、生き残った生徒たちを「神の子」と崇め始めていた。【第3のゲーム】瞬が気付くと無機質な部屋にいた。中学の同級生らとも再会し、現れた4体の「コケシ」と「かごめかごめ」を始める。知恵を絞り「後ろの正面」を言い当てた瞬は、翔子と共にいちか、天谷らと合流、次のステージに進むため7人のチームを結成する。

神さまの言うとおり - ネタバレ・内容・結末 | Filmarks

キャスト・出演・上映時間

出演者

高畑瞬 - 福士蒼汰
天谷武 - 神木隆之介
秋元いちか - 山崎紘菜
サタケ - 染谷将太
高瀬翔子 - 優希美青

声の出演

ダルマ - トミーズ雅
招き猫 - 前田敦子
コケシ タロウ - 肥後克広ダチョウ倶楽部
コケシ ケンイチ - 上島竜兵ダチョウ倶楽部
鬼コケシ - 寺門ジモン(ダチョウ倶楽部

上映時間:117分

福士君出演の人気ドラマ

神さまの言うとおりの感想

つまらなかった

★★☆☆☆(2)最初から最後までよく分からなかった。
一方的なデスゲーム。首が飛んだり、身体がバッキバキにへし折られるシーンがあったけど、苦しみながら死ぬわけではないので、そこまでグロくないです。個人的に。

ゲームにトリックがあるわけでもなく、映画が終わるまでずっと人が死ぬ様を見せられているだけでした。

急に始まって中途半端に終わります。言うならば、物語の途中から途中までを見ているという感じです。『人生そんなもんだよ』ということなのでしょうか?

そんなことより、いちばん驚いたのは、染谷将太君が演じる役が序盤で、しかも速攻で死んでしまったこと。これはさすがに…染谷将太の無駄遣いです。

ネタバレ「各ステージのゲーム内容と結末」

①だるま
  1. ゲーム内容「ダルマさんが転んだ」
  2. クリア条件「ダルマの背中についているスイッチを押す」

 

映画の始まりから既に始まっているこのゲーム。動けば体中から赤いビー玉があふれて、身体を真っ二つに切られて死にます。

クラスメイトが恐怖や不安、焦りから動いてしまい、次々と死んでいきます。そして、瞬(福士)とサタケ(染谷)の二人だけが残ります。

ゲームのタイムリミットが近い中、足元はクラスメイトの死体だらけで身動きが取れません。その時、サタケが「俺の背中を踏み台にして死体を飛び越えろ!それでだるまのスイッチを押せ!」と指示し、瞬はそれに成功します。ふたりは喜びますが、本当は「スイッチを押した人だけが生き残る」というものでした。サタケの首が飛んで、彼は死にます。

まねきねこ
  1. ゲーム内容「ねずみとり」
  2. クリア条件「猫の首輪に鈴をつける」

 

『ダルマさんが転んだ』の後、瞬は幼馴染で同級生のいちか(山崎)と合流。体育館に行くと、生き残った他のクラスの生徒が集まっていました。そこには『ねずみの着ぐるみ』が用意されており、何人かの生徒は着用していました。着る、着ないで揉めていると、突如体育館の床が開き、巨大な『招き猫』が出現。

招き猫は『ねずみの着ぐるみを着た生徒』を食べていきます。着ぐるみの生徒を食べ終わると、今度は制服の生徒を食べ始めます。瞬(福士)はそれに気づき、自分で着ぐるみを着ておとりになりました。着ぐるみを着ると「背中が痒~の~」と言う猫の声が聞こえました。

瞬とその他生徒は猫の背中を掻いて、猫を眠らせます。その隙に鈴を付けるはずが、また『ダルマさんが転んだ』の時のように、鈴を付けた人だけが生き残るのでは?と、仲間割れ。最悪なことに、その騒音で猫が起きてしまいます。

瞬はいちかと協力し、最後は天谷に助けられ、招き猫に鈴を付けることに成功します。おそらくこのゲームは『活躍した人』が生き残るということで、特に何もしなかった生徒は死にました。

こけし
  1. ゲーム内容「かごめかごめ」
  2. クリア条件「後ろの正面を当てて鍵をゲットする」

 

ここまでのゲームをクリアした日本中の生徒が、宙に浮く謎のボックスに閉じ込められています。瞬は白い部屋の中にいました。部屋には計4人の生徒がいて、瞬はそこで、中学の時の同級生、翔子(優希)と再開します。ボックスの外ではメディアが押し寄せ、人々は、生き残った生徒を『神の子』と称えていました。

この状況について、瞬は他校の生徒と口論になりますが、突然ゲームが始動。部屋に大きなこけしが4体入ってきます。こけしには、それぞれのこけしの名前が書かれていました。こけしとの「かごめかごめ」に1人ずつ挑戦し、間違えれば「死」

瞬の順番が回ってくるまでに、2人の生徒が死んでしまいました。1人目は、答えを間違えて「死」、2人目は死への恐怖からなかなか答えられず、タイムオーバーで「死」

瞬の順番で、瞬は正解を答えられず、こけしの「タイムオーバー!」という声。他のこけしが「残念でしたー」と口にした途端、瞬は「うしろは”けんいち”(こけしの名前)」と答えます。「タイムオーバーだから無効」と、こけしが言いますが、実は聞こえていた「タイムオーバー」という声は、2人目の生徒が失敗した時に録音していた音を流していたもの。なので、実際にはタイムオーバーではありません。他のこけしが各々話し出すのを待ち、その声からこけしの並び順番で後にいるこけしを推測し、答えたのです。瞬の正解によって、鍵をゲットします。瞬と翔子は2人とも助かりました。

しろくま
  1. ゲーム内容「質問に正直に答える」
  2. クリア条件「正直に答える」

 

白くまから出される質問に、嘘をつかず正直に答えればクリアの簡単なゲーム。生き残っているのは、瞬、いちか、天谷、翔子、ここで合流した他校の男子生徒3人、計7人だけでした。

最初の質問「好きな食べ物は?」

各々答えますが、白くまが匂いを嗅ぎ「嘘つきがいる!嘘は嫌いだ!2分以内に嘘つきを出せ!」言うので、生徒は混乱し、犯人探しを始めます。結局、好きな食べ物は「パセリ」と答えた男子生徒が多数決で選ばれ、白くまに潰され圧死します。

次の質問「私は高橋瞬くんのことが好き。YEA?NO?」

他校の男子生徒は「NO」、いちかと翔子、天谷は「YES」、瞬本人は「NO」しかし、ここでも白くまは「嘘つきがいる、嘘つきを出せ」と言います。瞬はここでおかしいと気づきます。「正直に答えれば済むゲームでわざわざ嘘をつく意味は無い」これに対して白くまは、「いいところに気がついたね。嘘をつくのは僕たちの仲間が人間に扮して紛れ込んでいるからなんだよ。そいつを見つけないと皆死んじゃうよ」と言うのです。

白くまの言葉で「この場に同級生が1人もいない」という理由から、翔子が怪しまれてしまいます。瞬は「彼女は中学の同級生だ」と証言しますが、「今現在の彼女のことを誰も知らないだろう」と、結局翔子が犠牲になります。翔子は死にました。「残念、彼女は人間だったね」と白くまが言い放ちます。

3問目が出される手前、瞬は気づきます。「嘘つきはお前だ」と、白くまを指差します。そしてゲームに勝利します。生き残ったのは、瞬、いちか、天谷、奥栄治(他校)、前田小太郎(他校)の5人。

マトリョーシカ
  1. ゲーム内容「缶けり」
  2. クリア条件「みんなで仲良く遊ぶ」

 

城の遺跡のような場所。周囲は海に囲まれています。ここが最後のステージです。

まず、くじで鬼を決めます。鬼は天谷。「鬼は見つけた相手の顔をしっかり見て、名前を読んで缶を踏む。日没までに、3人捕まえたら勝ち。逃げる人は、逃げ切れば勝ち」天谷以外の4人は一斉に逃げます。しかし、あっさり3人捕まります。

最後の1人は瞬。天谷は大声で「このゲーム、いっしょに勝とう。だから出て来い」と持ちかけます。捕らえられているいちかは「だまされないで!」と叫びます。

日没間際、瞬は城の中にあった鎧を着て、天谷の前に姿を見せます。「顔をしっかり見て缶を踏むことが条件だったはずだ!」と顔を鎧で隠しています。しかし鎧が重すぎて全く動けません。天谷は瞬に近づき、頭の鎧を取ってしっかり顔を見ます。そして缶を踏みに行こうとしましたが、天谷の腰には鎖が巻きついていました。しかも瞬の鎧と繋がっています。瞬は自ら海に落ちます。天谷はそれに引っ張られます。

海に落ちた瞬は、鎧を脱いで城に上がって来ます。天谷も腰の鎖を外し、缶へと走ります。瞬の方が早く缶を蹴り、日が沈みゲーム終了。天谷はゲームに負けたので、自分は死ぬと思いましたが、「最初からみんなで仲良く缶けりをするだけって言ったでしょ」とマトリョーシカ。見事に全員生き残ることになりました。

結末

最後にマトリョーシカは「これを食べたら出口まで送るね」と、5人にアイスを出します。瞬といちかは、並んでアイスを食べながら、やっと終わったデスゲームへの安堵と共に、「これから2人でやりたいこといっぱいある。2人で映画を観に行こう」と楽しそうに話します。

アイスを食べ終わる頃、瞬は自分のアイスの棒に書かれている文字に目が留まりました。『あ』の文字が見えます。瞬は『あたり』かと思い喜んだ時、いちかが突然「ごめん、映画観に行けないや」と言うのです。瞬はショックを受けます。アイスが溶けて滴り『あ』の先にあった言葉が見えました。『あなた生きる』

瞬は驚いて、いちかのアイスの棒を覗き込みました。そこに書かれていたのは『あなた死ぬ』

これまでのゲームで「知力」「体力」「想像力」を発揮し生き延びてきたが、最後に必要なのは「運」なのだと、『あなた死ぬ』を引いた3人はマトリョーシカの目から放たれた光線で消えました。最終的に生き残ったのは2人。瞬と、天谷です。

続きを匂わせる終わり方

実は、映画の中に出てくる敵キャラは、しりとりで繋がっていました。ラストステージで、小太郎君がそれに気づいています。【だるま→まねきねここけししろくまマトリョーシカ

映画のラストは、しりとりに対して「最後は【神】」と、マトリョーシカが言って、夕日に照らされたリリーフランキー氏が映り、瞬が振り返って、終わりです。続きを匂わせる終わり方でした。

気になる点は、しりとりの意味。なぜそのキャラクターたちだったのか、何か意味があるのか。再びダルマに戻ってエンドレスというわけでもないのに、と思いました。「しりとり」にわざわざ焦点をあてた理由がよく分かりません。【神】になった君が今度はゲームの主催者だ、という意味でしょうか…。

私は原作の漫画を読んでいないので、主催者が【神】なのかも不明でした…。映画の中ではメディアや国民が勝手に「彼らは神の子」とはやし立てていただけなので。

 

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