【ネタバレ有★4】映画「もしも昨日が選べたら」家族か、出世か。クライアントは日本人!え?日本人は魚が焼けるのも待てないって?
U-NEXTで観ました。あまり興味が湧いてこない感じのサムネイルでしたが、邦題に面白そうと思わされて観てみました。ドラえもんの道具にこういうのあったな~と、結構おもしろかったです!!
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基本情報
あらすじ
建築士のマイケル(アダム・サンドラー)は、美しい女性(ケイト・ベッキンセイル)と結婚している。彼は、二人の子どものいる家庭を顧みない仕事人間。ある日ホームセンターで、怪しげな従業員モーティ(クリストファー・ウォーケン)からマルチリモコンを受け取るが、その時「返却できない」と警告される。 そのリモコンは時間を制御できるが、面倒なことを回避し望みを叶えているうちに、時間が先送りされてしまう。
キャスト・出演・上映時間
公開:2006年
監督:フランク・コラチ
上映時間:107分
興行収入:$237,681,299
キャラクター | 紹介 | 演 |
---|---|---|
マイケル・ニューマン | 仕事に没頭する二児の父。ホームセンターで『万能リモコン』を手に入れる。 | アダム・サンドラー |
ドナ・ニューマン | マイケルの妻。家族より仕事優先のの夫に呆れ気味。 | ケイト・ベッキンセイル |
モーティ | マイケルに『万能リモコン』を渡す。天使。 | クリストファー・モーケン |
エイマー社長 | マイケルが勤める会社の社長。マイケルには信頼を置いている。 | デイヴィット・ハッセルホフ |
ネタバレと感想
★★★★☆(4)
出世がかかった大勝負!クライアントは…"日本人"
出世がかかった案件で、マイケルは設計を任されます。クライアントは『日本人』
エイマー社長からいつ提出できるか問われます。週末は家族でキャンプの予定だったので、週明けになることを伝えると「日本人は魚が焼けるのだって待てない」と言われ、案件から降ろされそうになります。そうなれば出世は無し!
もともと仕事人間+出世がかかっている…ってことで、家族との予定をキャンセルし、仕事仕事仕事。
『万能リモコン』をゲット
仕事に追われたマイケルは、リビングのリモコンの多さにさえもイライラ。どのリモコンが何のリモコンか分からず、「1つで全部操作できるリモコンを買いに行く!!」とホームセンターへ。そこで出会ったモーティに『万能リモコン』をもらいます。
こういう道具、ドラえもんの道具にもあったなーと思い探してみました。
のび太が今年のクリスマスプレゼントに納得できず「来年のクリスマスプレゼントがほしい!」と、1年飛び越えてワープする話。そして1年、また1年と繰り返して、ようやく納得のいくプレゼントがもらえたと思ったら、自分は大人になっていて、それは息子にあげるクリスマスプレゼントだったという…。『タイムワープリール』という道具でした。
この類いの映画は、ドラえもんの道具ひとつ題材にすれば、長編がいくつも出来そうですね。ドラえもんてすごいんだな!
見たことある顔だなぁと思ったら
モーティ役の人、なんか見覚えがあるなぁと思ったら、映画『ヘアスプレー』のトレイシーのパパ!!
私は海外の俳優にかなり疎いし顔も名前も全然覚えられないのですが、この方は日本でいうところの『遠藤憲一』さん的ポジションな感じの俳優さんでしょうか??
日本人の本音を『万能リモコン』で盗み聞き
日本人のクライアント案件。会食でマイケルは設計を提出します。ニコニコと笑って話を聞いている日本人。しかし、「一旦席を離れる」と言い、少し離れたスペースで何やらコソコソと話しています。
マイケルはリモコンで彼らの音量をあげて聞き取ります。マイケルの設計について「川とかどうでもいい、なんだあれ。利益が優先。違うところに発注しよう」というようなことを話しているようでした。このままでは出世できないと悟ったマイケルは、盗み聞きした彼らの話に合わせて再度、設計案を提案します。
それに納得した日本人は引き続き設計をマイケルにお願いすることに。マイケルは立場をキープします。
いや…、クライアントから再度の要求もなく発注先変更されそうになるって、よほどの設計だったんでしょう…。でもたしかに、川とか必要性ないですね!そんなのオフィスビルに作って何になるんだ。
仕事もプライベートも『万能リモコン』で早送り!
なんとか仕事を継続できて一安心のマイケルでしたが、なかなかいい設計が浮かばず、リモコンを使って設計が完成した朝まで早送り。これで味を占めてしまい、仕事もプライベートも、面倒な事は早すべて送りしてしまうようになります。
早送りを続けたマイケルの未来
無事に日本人クライアントの案件をやり遂げたマイケルですが、エイミー社長に「出世するのは今すぐにではない」と言われてしまい、マイケルは出世した頃まで早送りをします。すると、なんと出世までに10年かかっていたのです!
リモコンで早送りをすると、その時間は感情のないロボットのようになってしまいます。そのため、夫婦生活は冷え切って離婚。しかも妻には新しい夫まで…。
マイケル自身は日ごろからかなりの不摂生のため、身体はボヨンボヨン。その不摂生が原因で病気に。
娘も息子も10年すっ飛ばした間に大きく成長していました。息子はマイケルと同じ職業に就いていて、彼の部下になっていました。
『万能リモコン』の学習能力で勝手に早送りされる
万能リモコンには学習能力があります。以前に早送りを繰り返した出来事には「これは早送りする事だ」と判断し、自動で早送りをしてしまうのです。
マイケルはモーティに「リモコンを返品したい」と言いますが、返品は不可能。モーティの正体は死の天使だったのです。
リモコンは捨てても壊しても必ず手元に戻ってきます。早戻しは出来ないのか。ちょっとその辺は忘れました。でも確か、過去は見ることが出来たはずです。見られるだけで戻れるわけではないのだったか。
仕事より、家族を大事にするべきだったと気づくマイケル
気がつけば、息子の結婚式の会場にいたマイケル。もうすっかり年をとってしまいました。
会場内で、マイケルは倒れ病院に運ばれます。息子は「父さんがいない間の仕事は全部僕がやる。新婚旅行はキャンセルする」と言ます。「そればだめだ、新婚旅行に行くべきだ」と伝えたかったマイケルですが、思うように口が回らず、身体も動かせず、息子は帰っていきます。
マイケルは自分に繋がれたマスクやチューブを引き抜いて、必死に息子を追いかけます。たどり着いたマイケルは雨の中倒れ、駆け寄ってきた息子に「家族を大切にすべきだ、新婚旅行に行け」と言い、静かに息を引き取るのでした。
え、全部夢なの???
目が覚めると、マイケルはリモコンを買いに訪れたホームセンターのベッドの上にいました。全部夢だったのかと思い、大喜びで家に帰ります。
全部夢ってオチ、最後の最後でげんなりするな~と思ったのですが。
マイケルが家に帰ると、テーブルの上にはあのリモコンが…。いっしょに付いていたメモを開くと、「善人は報われるべきだ」と、モーティからのメッセージ。
改心したマイケルは、一度キャンセルした週末のキャンプの計画を立て、家族との時間を取り戻しました。
めでたし!夢のオチじゃなくて良かった!
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